ジェネリック医薬品はなぜ安い?価格差5割以上?

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薬局でジェネリック医薬品をオススメされたんだけど、

横文字でよく分からないし、そのままで先発医薬品にしてもらったよ。

ジェネリック医薬品の重要性については

ちゃんと知っておいた方がいいと思うよ。

節約にもなるしね。

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同一の有効成分を含み、同一効果が得られる医薬品です。

最大の特徴としては先発医薬品よりも価格が安いことです。

→ジェネリック医薬品と先発医薬品の品質や効果の違いなどの疑問はこちらの記事でまとめてあります。

医療費は公的な価格で運用され、国費(≒税金)で多くの部分が賄われているため、医療費を削減するといった意味でもジェネリック医薬品はとても大事な役割を持っています。

ところが、

ジェネリック医薬品って何で安いの?

どれくらい安くなるの?

何でこんなにオススメされてるの?

などと疑問に思ったことはありませんか?

そこで今回は、現役薬剤師であり、ドラッグストアと調剤薬局とで管理薬剤師の経験のある私とそれらの疑問を解決していきましょう。

この記事で分かること

・ジェネリック医薬品の安い理由

・ジェネリック医薬品と先発医薬品の価格の違い

・ジェネリック医薬品が普及されている理由

ジャエネリック医薬品の値段が安い理由

粗悪な品質だから安いんじゃないの?

品質が劣るわけではないよ。

安くできるのは研究開発費があまりかかっていないからなんだ。

出典:東和薬品

先発医薬品の研究開発には莫大な開発費用と労力がかかります。

先発医薬品では開発研究費が300億円以上かかるとされていますが、ジェネリック医薬品では1億円程度で済むとされています。

先発医薬品ジェネリック医薬品
開発期間約9~17年約3~5年
開発費用約300~1000億約1億円

例えますと、有効成分の設計図をほぼ1から先発医薬品メーカーは作っているわけなのですが、ジェネリック医薬品メーカーは公開された設計図のそれ通りに組み立てられればOKとなるので費用がほぼかからなくなります。

また、先発医薬品メーカーの研究開発費が高くなる理由は新薬を作る難易度の高さにあります。

製薬会社が300社以上あるのに 新薬は年間にせいぜい50個品目程度しか作られない程に新薬を作るのは困難とされています。砂漠から砂金1粒を見つける様なものだと表現も聞いたことがある程です。

そのため、先発医薬品には開発研究費に見合った利益がある程度確保される様に厚生労働省が吟味し薬価を定めています。

え、先発医薬品の薬価ってメーカーが決められないの?

そうだね、薬価は公定価格で行政側が

他の医薬品と効果を比較したり、医療への必要性などを考慮した上で決められているんだよ。

どれ位安くなるか?

で、結局どの位安くなるの?

大体5割~7割位安くなるイメージだね。

基本的には、昔からある医薬品の方が安くなっていく仕組みなんだ。

ただ、薬局だと薬価以外の料金が平均すると大体25%位かかってるから覚えとくといいかもね。

え、そんなに違うなら先発医薬品作ってる企業は大丈夫?

特許がきれるまでに20~25年の期間があるから、その期間はちゃんと独占できているんだよ。

そして製薬会社にはさらに新しい医薬品の製薬をまた頑張ってもらい、良い新薬ができたらちゃんと高く評価されるためにもジェネリック医薬品を使用することで医療費を調整することが重要となるんだ。

H28年改訂のルールからジェネリック医薬品の初期の価格は新薬の5割とすることとされています。

その後は、基本的には薬価改定の度に徐々に下がり、最終的には新薬初期の価格の3割程度になるように価格が定められます。

薬価改定ではジェネリック医薬品だけではなく、先発医薬品の価格も見直しが入ります。

薬価改定は2年ごとであったのが、最近になり1年ごとになりましたので毎年4月には薬の値段がやや下がる様なイメージになります。

しかし、薬局では医薬品自体以外でも薬剤管理料や調剤技術料などの費用がかかっています。

それらの費用がおおよそ平均すると全体の25%程度を占めるとされています。

なので単純にジェネリック医薬品に切り替えたからといって支払い額が半分以下になるということではありません。

また、古くからある医薬品程下げ幅がなくなっているので安くなりがちとなっており、既に安い医薬品であればジェネリック医薬品に変更したとしてもあまり総支払額に変化がないこともあります。

→薬局での価格については過去記事にてまとめてあります。

安くなるのは分かったけど、

なんか聞けば聞くほどよく分からなくなって…

医薬品の説明書に細かく書いてあるところもあるけど、

気になる場合は薬局で聞いてみるといいよ。

ジェネリックを積極的に使用した方がいい理由

そもそも、何でジェネリック医薬品をオススメされるの?

医療費を下げるためだね。

日本の医療全体を守り、医療保険制度を持続可能なものとするために重要なんだ。

それと、薬局、病院にはジェネリックを推奨することでインセンティブが入る様に診療報酬が定められているよ。

2021年の社会保障のベースは約130兆円とされており、医療費約40兆円のうち薬剤費は約10兆円程度となっています。

出典:厚生労働省

そして、少子高齢化の影響などもあり医療費は毎年およそ1兆円ずつ増え続けています。

それに伴って薬剤費も着実に上がってきており、このまま費用が右肩あがりで推移していくと日本の高い医療水準を維持してきた「国民皆保険」の制度が堅持できなくなる可能性もあると危惧されています。

現状としても2022年10月から、75歳以上でも一定以上の所得がある人の医療費の自己負担割合を、これまでの1割から2割に引き上げることにもなっています。

そのため、ジェネリック医薬品で医療の質を下げずに医療費を抑えることが重要となっているのです。

出典:医薬産業政策研究所

2020年における、ジェネリック医薬品の使用率は約78%であり、厚労省の推計によるとジェネリック医薬品にすることでの薬剤費の抑制効果は1.9兆円程度であるとされています。

ジェネリック医薬品を利用することでの医療費の抑制には大きな効果があることが示されており、現段階では約78%の使用率であるため、更なる医療費抑制の余地もあります。

→より詳しくはコチラの論文がオススメです。

2兆円規模とか額が大きくてピンとこないよー

消費税10%の現在で1年の国の収入は20兆円であるとされているから、

ジェネリック医薬品がなければ既に消費税は11%になっていたかもね。

消費税これ以上あげないでー!!

あくまで例えだから…

まとめ

ジェネリック医薬品を使用した方が個人としてもお得だし、国全体としても大切であることが分かったよ。

海外でもジェネリック医薬品は積極的に利用されているしね。

ただし、味が合わない、アレルギーが多くてジェネリック医薬品への切り替えが不安などのケースもあるから必ずしも変えなくても大丈夫だからね。

まとめ

ジェネリック医薬品が安いのは研究開発費がほぼかからないため

先発医薬品にすると5割~7割程度は安くなる。ただし、薬局ではそれ以外の費用もかかっている

日本の医療の質を保つためにジェネリック医薬品で医療費を抑制しておくことが必要

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この記事を書いた人

1988年生まれ。調剤薬局の薬局長、配送業を開業してフリーランスでも活動中。
趣味:資産運用
色んな知識、知識考え方に触れるのが好きで日々世界ニュースや、本を読んだりするのが好きです。
保有資格:認定研修薬剤師、FP2級、宅建、第2種電気工事士など

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